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集客の抜け漏れを防ぐ!個人事業主が知るべき最新マーケティングフレームワーク

「どのように集客をすべきか分からない」「自分が行なっている集客が合っているか分からない」

個人事業主として活動する多くの方が、このような悩みを抱えています。無数にある集客方法の中から、ご自身のサービスや事業フェーズに最適な集客を選び出すことは簡単ではありません。

そんな時に役立つのが「フレームワーク」です。
フレームワークとは、思考を整理するための「型」や「枠組み」のこと。集客の全体像を把握し、今やるべきこと、将来的に検討すべきことの優先順位を明確にしてくれます。

この記事では、従来のマーケティングフレームワークに、AI時代の新たな概念「Generated Media(ジェネレーテッドメディア)」を加えた、個人事業主のための集客フレームワークをご紹介します。このフレームワークを使えば、ご自身の集客活動の抜け漏れを発見できるはずです。

集客の全体像を捉える5つのメディア(POEP-Gフレームワーク)

今回ご紹介するのは、「Owned」「Paid」「Earned」「Partnered」「Generated」の5つのメディアに分類するフレームワークです。

これらの概念は世の中にある集客方法を整理し、わかりやすくカテゴライズしたものです。ぜひ、自分の今行っている集客施策と照らし合わせながら読んでみてください。

(1) Owned Media(オウンドメディア)|情報発信の「中心」

Owned Mediaとは、ブログや公式サイト、自身のSNSアカウントなど、自分で管理・運営できるメディアのことです。

ここはあなたの情報発信の「中心」となる最も重要な場所。専門知識やノウハウ、価値観などを発信し、見込み客との信頼関係を育む土台となります。費用をかけずに発信できるため、集客の中心地はこのオウンドメディアとなります。

具体例

ブログ、公式サイト、note、メールマガジン、自身のSNSアカウント(X, Instagramなど)

(2) Paid Media(ペイドメディア)|費用を投下して「加速」させる

Paid Mediaとは、広告費を支払って利用するメディアのことです。短期間で多くの人に情報を届けたい場合に有効な手段で、集客を「加速」させる役割を持ちます。売上が安定し、さらなに集客を伸ばしたい事業者向けです。

具体例

リスティング広告、SNS広告、インフルエンサーへのPR依頼

(3) Earned Media(アーンドメディア)|信頼を勝ち取り「拡散」を狙う

Earned Mediaとは、第三者からの信頼や評判によって、情報が自然に広がっていくメディアを指します。SNSでのシェアや口コミが代表例で、「Shared Media(シェアードメディア)」とも呼ばれます。自分のコントロール外で発生しますが、そのぶん信頼性が高く、強力な集客効果を生み出します。

具体例

SNSでの口コミ・シェア、レビューサイトへの投稿、メディアからの取材・掲載

(4) Partnered Media(パートナーメディア)|他者と連携して「新たな層」へ届ける

Partnered Mediaとは、他の事業者や個人と協業することで、お互いの顧客層にアプローチするメディアです。自分一人ではリーチできない「新たな層」へ情報を届けることができます。

具体例

共同でのセミナー開催、他社メディアへのゲスト投稿、アライアンス(事業提携)

(5)Generated Media(ジェネレーテッドメディア)|AIで「効率的」に広げる

そして、AI時代に新たに加わった概念がGenerated Mediaです。これは、AIを活用して生成したコンテンツを発信するメディアを指し、情報発信の効率を飛躍的に高めます。

Owned Mediaとの違いは以下の通りです。

  • Owned Media: 自身の経験や深い考察に基づく、濃厚な一次情報コンテンツ。いわば集客の「火種」です。
  • Generated Media: Owned Mediaの「火種」を元に、AIを使って各メディア向けに最適化・多角展開させたコンテンツ。火種を広げるための役割を果たします。

人によってGenerated Mediaの場所は異なりますが、例えば以下のような活用が考えられます。

https://one-and-marketing.com/knowledge/contents

具体例

ブログ記事を元にAIでSNS投稿文を複数パターン作成、動画の要約をAIで生成してメールマガジンで配信、海外向けにコンテンツをAIで翻訳して発信

個人事業主におすすめの優先順位

では、この5つのメディアにどのような順番で取り組むべきでしょうか。事業のフェーズによって最適解は異なりますが、多くの個人事業主にとって効果的な進め方をご紹介します。

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STEP 1(最優先): Owned + Generated + Earned

まずはこの3つをセットで考えることが基本です。
 
  • Owned Mediaで質の高い情報(火種)を発信する。
  • Generated Mediaでその情報を効率的に多メディアへ展開する。
  • その結果として、Earned Mediaによる自然な口コミやシェアを狙う。

    このサイクルを回すことが、集客の基盤となります。

    STEP 2(事業成長期): Partnered

    自身のサービスや専門性が確立し、他者へ貢献できる価値が明確になった段階で、Partnered Mediaを検討しましょう。信頼できるパートナーと組むことで、大きな相乗効果が期待できます。

    STEP 3(事業拡大期): Paid

    売上が安定し、利益を再投資してさらに事業をスケールさせたい時の選択肢がPaid Mediaです。広告運用には知識と資金が必要なため、多くの個人事業主にとっては最終手段と捉えておくと良いでしょう。

    まとめ

    今回紹介した5つのメディアフレームワークは、あなたの集客活動の指針となります。このフレームワークを頭に入れておくことで、自分の活動に何が足りないのか、次に何をすべきかが見えてくるはずです。

    まずはご自身の現在の集客活動をこの5つのメディアに分類し、抜け漏れがないか確認することから始めてみてください。

     

    Sen Murata (ワンアンドマーケティングシニアパートナー)

    広告業界で約10年間、マーケティング戦略立案から施策実行に従事。電通でストラテジックプランナーとして幅広い業種のコミュニケーション戦略を担当。富士通でデジタルマーケティングコンサルタントとして、データ分析を活用した顧客企業の売上拡大を支援。現在は大手化粧品会社でデジタル領域を中心としたブランドのマーケティングを担当している。

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