【個人事業主の成功事例】実績ゼロから信頼を勝ち取るマーケティング戦略|最初のステップは「実例集め」から

作成者: ムー|Aug 13, 2025 2:50:08 PM

【個人事業主の成功事例】実績ゼロから信頼を勝ち取るマーケティング戦略|最初のステップは「実例集め」から

個人事業主としてビジネスを成功させるためには、顧客にサービス・商品の価値を伝え、信頼を勝ち取ることが不可欠です。しかし、活動を始めたばかりで実績や知名度がない場合、どのようにしてお客様からの信頼を得れば良いのでしょうか。

結論からお伝えすると、その答えは「成功事例(お客様の声)を集めること」です。

この記事では、なぜビジネスの初期段階で「実例集め」が最重要なのか、そして、実績ゼロからでも始められる具体的な実例の集め方について、ステップバイステップで解説します。

なぜ、個人事業主の最初のマーケティングは「実例」が最重要なのか?

ビジネスを始めると、ついWebサイト制作やSNSでの発信、広告などに目が行きがちです。しかし、少し考えてみてください。もしあなたがお客様の立場なら、まだ誰も利用したことのない、見ず知らずの個人事業主のサービスを、すぐにお金を払って利用したいと思いますか。

多くの場合、答えは「No」でしょう。

大企業のようなブランド力や、有名インフルエンサーのような影響力がない個人事業主にとって、最初の大きな壁は「信頼性の欠如」です。お客様は、サービスを購入する際に「この人にお金を払って本当に大丈夫だろうか」「期待した効果が得られなかったらどうしよう」という不安を必ず感じています。

このお客様の不安を取り除き、あなたのサービスの価値を証明してくれる最も強力なツールが、実際にサービスを体験した人の「実例」や「お客様の声」なのです。

広告で「このサービスは素晴らしいです」と自分で100回言うよりも、一人のお客様が「このサービスのおかげで、こんなに良くなりました」と言ってくれる方が、はるかに説得力があります。

だからこそ、個人事業主のマーケティングは、まず「信頼の証」となる実例を集めることから始めるべきなのです。

「モニター施策」から始めよう 実例を集める2つの大きなメリット

いきなり有料でサービスを提供し、満足のいく「実例」を集めるのは非常に難しいでしょう。そこでおすすめしたいのが、無料または少額でサービスを提供する「モニター施策」です。

この方法は、単に実例が手に入るだけでなく、事業を成長させる上で非常に重要な2つのメリットをもたらしてくれます。

メリット1:サービスの開発・改善と同時進行できる

立ち上げたばかりのサービスは、事業主自身が「これがお客様のためになるはずだ」と思っていても、実際には価値が的確に伝わらなかったり、品質が安定しなかったりすることが多々あります。

モニターとしてお客様にサービスを提供することで、その価値を客観的に判断してもらう絶好の機会が得られます。

「説明のこの部分が分かりにくかった」
「自分では気づかなかった、こんな点に価値を感じた」
「もっとこうだったら嬉しい」

このような率直なフィードバックは、サービスの品質を向上させるための何よりのヒントになります。マーケティング活動である「実例集め」と、事業の根幹である「プロダクト開発・改善」を同時に進められる。まさに一石二鳥の方法です。

メリット2:未来の「優良顧客」と出会える可能性がある

モニターは、あくまで実例集めを目的とした入り口です。しかし、もしモニターとして体験したサービスに心から満足してもらえたら、どうなるでしょうか。

「こんなに素晴らしいサービスなら、ぜひ正式にお願いしたいです」
「周りに同じ悩みを持つ友人がいるので、紹介させてください」

このように、モニターのお客様が、最初の「優良顧客」になってくれるケースは決して珍しくありません。実例を集めるプロセスそのものが、最も効果的な営業・マーケティング活動になり得るのです。

【実践編】お客様に選ばれる 効果的な実例の集め方3ステップ

では、具体的にどうすればモニターを募集し、質の高い実例を集めることができるのでしょうか。ここでは、実績ゼロからでも始められる具体的な3つのステップをご紹介します。

ステップ1:「断れないオファー」で顧客のリスクをゼロにする

実例集めにご協力いただくためには、お客様に「これはお得だ」「協力しない理由がない」と感じてもらうことが重要です。言い換えれば「断れないオファー」を提示することです。

<断れないオファーの具体例>

  • 通常は有料のカウンセリングを、無料で実施する
  • 1ヶ月間のサービスの一部を、完全に無料で提供する
  • 3ヶ月間のコンサルティングサービス(数十万円相当)を、モニターとしてプレゼントする

利益は度外視です。なぜなら、今は利益を得ることよりも、未来の利益に繋がる「信頼の証(=実例)」を作ることが目的だからです。

【重要】モニター実施前の約束

モニターを開始する前には、必ず「事例としてインタビュー内容やお顔写真をWebサイトやSNSに掲載させていただいてもよろしいでしょうか?」と確認し、書面やメールなど、記録に残る形で許諾を得ておきましょう。後のトラブルを防ぐためにも、これは重要なプロセスです。

ステップ2:ハードルを下げて、まずは身近なところからアプローチする

「断れないオファー」を用意したら、次はいよいよ募集です。最初から広く浅く募集するのではなく、まずはアプローチしやすい身近なところから始めてみましょう。

  • 方法①:ターゲット顧客である友人を頼む
    あなたのサービスを必要としていそうな友人がいれば、最もお願いしやすい相手です。「今度こういうサービスを始めるんだけど、率直な意見が欲しいから、モニターとして協力してくれない?」と頼んでみましょう。
  • 方法②:知人にターゲット顧客になりそうな人を紹介してもらう
    「〜なことで困っている人、周りにいないかな?」と知人に声をかけてみましょう。信頼できる知人からの紹介であれば、相手も安心して話を聞いてくれやすくなります。
  • 方法③:SNSで募集する
    日頃からSNSであなたの活動やサービスにかける想などを発信していれば、それに共感したフォロワーから応募が来る可能性があります。想いに共感してくれた方であれば、より協力的で、質の高いフィードバックをくれることが期待できます。

ステップ3:集めた実例を「信頼の資産」として活用する

ご協力いただいて集まったお客様の声は、あなたのビジネスにとってかけがえのない「資産」です。WebサイトやSNS、サービス資料などに大切に掲載しましょう。

その際、ただ感想を載せるだけでなく、お客様が「どんな課題を抱えていたか(Before)」、そしてサービスを利用して「どのように変化したか(After)」をストーリーとして見せることで、未来のお客様は自分自身の姿を重ね合わせ、強い興味を持ってくれるはずです。

まとめ

個人事業主のマーケティングは、多額の広告費をかけることではありません。地道で誠実な信頼の積み重ねから始まります。その最も確実で効果的な第一歩が、この記事で解説してきた「実例集め」です。

完璧なサービスや、完璧なマーケティングプランを追い求める必要はありません。

まずは、あなたの力を必要としている、たった一人のお客様を見つけること。そして、勇気を出して「モニターになってくれませんか?」と声をかけることから始めてみてください。

 

Sen Murata (ワンアンドマーケティングシニアパートナー)

広告業界で約10年間、マーケティング戦略立案から施策実行に従事。電通でストラテジックプランナーとして幅広い業種のコミュニケーション戦略を担当。富士通でデジタルマーケティングコンサルタントとして、データ分析を活用した顧客企業の売上拡大を支援。現在は大手化粧品会社でデジタル領域を中心としたブランドのマーケティングを担当している。

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